こんにちは、ハスキーです。
「考え過ぎは良くないよ」という言葉。
どこでも聞こえる平凡なセリフ。
励ましだ。
しかし…。
「考え過ぎ」が良くないのではない。
「考えるだけで行動しない」のがダメなのである。
ここまでは『まぁ、うん、そうだよね』だろう。
「考え過ぎは良くないよ」というセリフ。
だがしかし、いささか、わたくしハスキーは、このセリフが危険に使われている気がしてならない。
何がそんなに危険なのか?
考えてみる。
わたくしハスキーが思うに「考え過ぎは良くないよ」の背景。
そこに3パターンの理由があるのではないか。
気付いてても、無意識でも。言う人の裏の心理である。
一つ目、『いつまでも行動に移さないから、見ててイラつく』
どうも、どうにかしたいと言いながら何もしない様子を見ると、イライラする人がいるみたい。
恐らくだけど、そうやってイライラする人は、助けたいという気持ちが根本にあると思う。
困っている人の気持ちに強く共感して、自分まで困ったような気持ちになる。優しいのだ。
だけど、解決策を提示したいけど出来ない。
どうやら、自分自身のコトも『まぁやってみれば良いじゃん』が口癖で、考えるコト自体に慣れていない。
自分のコトもそうだとしたら、人のコトだから、余計に分からなくて、すぐに決められなくて、ストレスのよう。
それがジレンマになっていて、結果、イラつく。
でも、怒りをぶつけたら、困っている人を更に困らせると分かっている。優しいのだ。
目の前の人に怒って、自分がみっともないのも分かっている。賢いのだ。
だから、励ましになるっぽい言葉を思い出す。
「考え過ぎは良くないよ。だって、やってみないと変わらないじゃん!(^_^*)」
多分、こういうように、イライラしながら、この言葉を使う場合がある気がする。
二つ目、『本当に心配になって、親身になっている』
人が困っているところを見過ごせない。
人が困っているところを見て、動揺してしまう程、心の暖かい人がいる。
ちょっと、ふさぎ込んでいる風だと、何か言ってあげなきゃって焦るみたい。
心が柔らかいから、こっちまで滅入っちゃう。
…滅入るって何? やばい!やばい!心が壊れちゃう!!
だから、元気な姿になってくれそうな言葉を思い出す。
「考え過ぎは良くないよ。だって、そんなに考えてたら体に良くないよ(^_^*)」
多分、こういうように、焦りながら、この言葉を使う場合がある気がする。
三つ目、『自分より、ずっとずっと深いところまで考えてそうで、恐い』
目の前の良く知っている人が、真剣に考えている姿を見る。
どうして、そんなに考えているのか分からない。
何で、何を、そんな真剣に考えているんだろう…。
ひょっとして、何か理由があるんだろうか? 理由があるから考えてるんだろうし…。
でも、どういう理由だろう? 分からない。
もしかしたら、自分よりずっと、良く知っているのかも知れない。
自分が考えた事もないような世界が、目の前の人の中にはあるのかも知れない。
自分が知らない世界が実はある…?
いや、自分も生きてきた世界だ。目の前の世界が、実は違う姿を見せる事があるなんて、ある訳ない。
でも…何で、何を、そんな真剣に考えているんだろう…。
もしかして今まで知らなかっただけで…? 今、立っているここ、見ているものの事、自分は本当は良く知らないんじゃ…? ぞっとする。
それは、否定したい。だって恐いもんね。
自分が生きてきたこの世界が、実は違う姿だったなんて。
知らないのは自分だけじゃないのかって気がしてくるかも知れない。
だから、一瞬、無意識に拒否したくなる。見たくなくなる。
自分が今まで頭を抱えて考えてみた事もないような事に、真剣な顔をして、まじめに悩んでいる、理解不能な姿を。
だから、考えるのをやめてくれそうな言葉を思い出す。
「考え過ぎは良くないよ。だって、そんなに考えなくても良い事じゃん(^_^*)」
多分、こういうように、不気味に思いながら、この言葉を使う場合がある気がする。
考えている本人は、考え込んでしまう程に、どうにかしたいと思っている重大な事がある。
何かアクションを起こしたいけど、ストレスとか、本人にとって難しいとか、色々と理由があって、できないでいる。
逆に言えば、そうやって考え込んでいるなら、すぐには行動に移せない大変な何かを始めなきゃ、大変だけど何かを変えなきゃ、と思っている証拠である。
すぐに出来ない、じゃあどうしようか、と考えている。
実は動かないでいるようで、頭の中は駆け回っている。
何か、取っ掛かりは無いか? こう考えれば、階段の一段目に足を掛けられないか? でも、そうすると…。というように。
ようは、改善しようとしているのである。解決しようとしているのである。
決してネガティブな事ではない。
考えて解決できるようになるっていう事は、自分自身が向上するっていう事だ。
考えない事には、向上は無い。どうにかして困難を解決できるようになる事が、つまり成長だからだ。
わたくしハスキーは「考え過ぎは良くないよ」という言葉で、そういうポジティブな試行錯誤を、引き止める人がいるような気がしてならない。
わたくしハスキー自身も、かつて良く言われた。
学校の友達にイライラされながら。
心配性な恋人に焦られながら。
会社の上司に不気味がられながら。
そして、そういう光景を何度も見てきた。
確かに皆、良い人だった。
しかし、「考え過ぎは良くないよ」と言う人に、何かに向かっているという人はいなかった。
今のまま、という以外の事が見えていない人しかいなかった。
ひょっとしたら、考えて考えて、自分の何かを変えようと思った事がないのかも知れない。(それだけ強い人って事でもある)
困らせようとか悪意があって言ってないから、責めようなんて思ってはいない。
でも、もし、あなたが言われたら、何だか許された気がして考えるのをやめる前に、本当に必要だから考えてるって事を思い出して欲しい。
だって、「考え過ぎる」事が良くないのではない。
「考えるだけで行動しない」のがダメなんだから。
悩む事を、行動したくない言い訳、逃げに使っている訳じゃないんだよね?
あなたは、何かを変えたい、変えるつもりだから、深く深く考えているはずなんだから。
「ハスキーボイス」ブログ管理人ハスキー